| 導入したモバイル・プラネタリウムの特徴 |
導入したのは、アルゼンチンのASTRONOMIA EDUCATIVA S.R.L.社製の簡易プラネタリウムとドームスクリーン一式(直径7m、高さ4.5m)です(写真)。ドームスクリーンが7mというのは国内に導入されているモバイル・プラネタリウムとしては最大級です(別表1参照)。
本格的な大型固定プラネタリウムに比べ機能は限られ、星空の再現性は見劣りしますが、小学校で学ぶ「天体の動き」や「星座の探し方」の解説をするには十分な能力です(別表2参照)。
また、機能が単純な分、操作も簡易になるメリットもあります。パソコンCGを使ったデジタル式に比べ軽量なうえに壊れにくく、壊れたとしても修理が容易です。安定運用にはかかせない要素です。
そして、モバイル・プラネタリウムの最大の特徴は移動できることです。システムはワゴン車に積み込んで運搬でき、体育館のようなスペースがあれば数十分間で設置、運用できます。これは欧米では広く使われているスタイルです(別表3参照)。 |
導入効果ならびに活用法 |
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これらの機種の特性を利用して、いままでプラネタリウムが利用できなかった場面での活用が可能になります。たとえば天体観望会では星の見える屋外に近接した場所に設置することで、プラネタリウムで見つけた星をすぐに実際の空で確認することができるなど高い学習効果が期待できます。
また、院内学級など館への来訪が困難な方への出前などで学習機会を確保することも可能になります。
さらに、一般的なイベントなどへの協力を通じて、ふだん科学にあまり関心をもたれない方へのキャンペーンも行えるなど、館外でも活動できる効果は大きいものがあります。 |
市民も参画した運用、館外プラネタリウムスタッフとの協働 |
また、科学館ではこのプラネタリウムについては教育活動として運用することも構想しています。このシステムは機能が限られている分取り扱いも簡単なので、星空の解説法を学べば、運用も行えます。自分が学んだことを他人に説明するのは効果的な学習法です。今後運用するスタッフの育成を教育事業として展開していくなど、運用への市民参画をはかっていく予定です。
一方、イベントへの出展など高い解説技術レベルが要請される場合は、科学館の学芸員のほかプロの解説者が解説を行います。館の外で活動を行うため、こうした協働が行いやすいという利点があります。 |