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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第120回 幼児のための企画展「にじのせかい」

2018年1月6日

2018年2月6日から2月23日まで、当館で初めてとなる、幼児のための企画展を開催します。
幼児のための企画展「にじのせかい」の立案・企画を担当した岳川学芸員に話を聞きました。

どうして「幼児」なのでしょうか?

 2015年に、齋藤館長より、幼児と科学館のあり方について考えてみないか? と声をかけていただきました。ちょうど興味のあった分野でしたので、「ぜひ」ということで、取り組ませていただくことになりました。
 まずは勉強をしなければ、と思いまして、2015年に、「博物館における幼児期の科学教育を考えるセミナー」を企画、実践しました。このセミナーでは、大阪大谷大学の小谷卓也先生に、幼児とかがくあそび、について多くのことを教えていただきました。さらに、キッズプラザ大阪と大阪市立科学館の実践報告を通して、博物館施設などに勤める参加者のみなさんと一緒に、幼児のあそびと学びについて、勉強し、意見交換を行いました。
 このセミナーで、幼児期の過ごし方の大切さを実感しました。手を動かして遊びながら科学の世界に触れ、感動したり、試行錯誤したり、考たりすることが重要であることを、私自身が理解することができました。幼児の頃のこのような体験・経験が、のちの科学的な思考力の素地になるそうなのです。
 この経験を踏まえて、2016年には、幼児向けワークショップ「じしゃくであそぼう」を立案、実践しました。2才から4才の子どもたちが、磁石に触れ、楽しく遊び、自分なりの発見をした瞬間のキラキラする目を見たときの感動は、今でも忘れられません。
  そして、もっと多くの子どもたちに、かがくの楽しさや感動を体験してもらいたい、と思い、今回「企画展」というスタイルに挑戦することにしました。
  じしゃくのワークショップもそうでしたが、当館では、幼児のための企画展も、初めての試みです。実践研究という側面も持ちながら、科学館という施設で、小さな子どもたちとその保護者のみなさんが、どのようにしてかがくを楽しんでくださるのか、この目で見届けたいと思っています。

この企画展では、どんなことが体験できますか?

今回の企画展では、5つのコーナーを用意しています。
そして、すべてのコーナーで、2つのことを目指しています。
(1)小さな子どもたちが、自分のからだで虹を感じられること
(2)小さな子どもたちが、大好きなお父さん・お母さん・保護者と、感動を共有すること

 この企画展では、保護者の方の見守り、はたらきかけで、きっと何倍も楽しくなると思っています。ぜひお父さん・お母さん・保護者の方も、お子様といっしょに虹の世界を楽しんでほしいなと思っています。
 ということで、この企画展では○や×というような正解や不正解を求めることはありません。もちろん、小さな子どもたちに虹の原理を教えることもありません。
 もし、「どうして?」「なんで?」とお子さんに聞かれたら、「なんでやと思う?」と聞きかえしてみてはいかがでしょうか。お子さんは、なんて答えるでしょうね。自分の思ったことを、自分の知っていることを総動員して、自分の使える表現方法で、力いっぱい答えてくれるかもしれません。それを、温かい笑顔で、頷きながらさいごまで聞いてあげる、…そんな親子の体験を、重ねていただく空間を作っていきたいと思っています。

幼児のための企画展「にじのせかい」の見学方法は?

 「幼児」というのは、日本では、1才から就学前の6才までの子どもを言います(児童福祉法 第四条)。今回は、企画展に入場できる方を、幼児とその保護者、と限らせていただいています。幼児が安全に安心して遊べる空間とするためですので、どうかご理解、ご協力をお願いします。
 このほかの開催概要は、以下のとおりですが、くわしくは、特設ホームページを作りましたので、こちらでご確認ください。


■幼児のための企画展「にじのせかい」特設ホームページ http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~yukiko/youji2018.html
■休館日はこちらでご確認ください http://www.sci-museum.jp/info/calendar/

どうして「虹」をテーマにしようと思ったんですか?

 小さな子どもにとって、身近なものや、身近に起こる現象は、どんなことでも遊びの対象となりえると思っています。そんな中で今回「虹」をテーマにしたのは、私の子どもが2才のときに、部屋の中にできた虹に大興奮している様子を目撃したことがきっかけでした。恐る恐るさわってみたり、つかんでみたり、集めようとしてみたり…。逆に、空にできる虹は、「ほら!あそこに虹ができてるよ!」というチャンスは何度かあったのですが、子どものリアクションは薄めでした。もしかしたら、遠くて、色が薄くて、小さな子どもにはよく見えなかった(わからなかった)のかもしれません。

 その後も、子どもの描く虹の絵を見たり、子どもたちの虹に対する行動の様子の観察を続けてみたりして、小さな子どものための「虹」の体験展示を作ってみたいと思うようになりました。そして、空にできる「虹」にこだわらない、「虹」にしようと決めました。幸い、当館には、虹に詳しい長谷川学芸員がいて、これまで長谷川学芸員の様々な実践を近くで見せてもらってきた経験も、私の背中を押してくれました。
 もし次に同じような機会があれば、あのテーマにしようかな、それともこっちがいいかな、と、すでにいろいろ考えている今日この頃です。

 3才が描いた虹の絵:今回の企画展でも「にじをかこう」というコーナーを作りました。でも、どんな虹を描いたら正解とか、何色を使わなければならない、という決まりはありません。この企画展やそれまでの経験で得た、その子なりの「虹」をアウトプットしてもらいたいなと思っています。

今回も、お客様と相互交流にチャレンジするそうですね

 2017年の夏のサイエンスショーで、「おうちで紫キャベツの実験したら、写真を送ってくださいキャンペーン」を実践しました。サイエンスショー「むらさきキャベツの大実験!」を見てくださったお客様が、「おうちでこんな実験しました」「こんなところが面白かった」などの感想といっしょに、写真を送っていただきました。
 このときお送りいただいたレポートは、いまも、
http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~yukiko/murasakicampaign.html でご覧いただけます。


 私たち学芸員は、ほとんどのお客様と一期一会。家に帰ってからのお客様の行動や感想を聞ける方法を発見して、私自身、この時とっても楽しくて、嬉しかったんです。
 この経験をもとに、今回の幼児のための企画展「にじのせかい」では、「小さな子どもの“かがくの芽”をいっしょにさがしましょう」キャンペーンを開催します。
 企画展でご自身のお子さんを観察していて、おもしろい行動、不思議な行動、おどろきの行動、(大人にとっては)不可解な行動、・・・などなど、保護者の方ならではの目線で、お子様の姿(うしろ姿もOKです)の写真とメッセージを送っていただきたいのです。
 きっとそのとき、小さな子どもは、何かを大発見をしているのかもしれません。みなさんの小さな子どもたちの大発見=かがくの芽 を私自身もとても楽しみにしていますし、たくさんのみなさんと共有させていただきたいと考えています。
お送りいただいた写真とメッセージは、
(1)大阪市立科学館のホームページ
(2)私の業務ブログhttps://takegawayukiko-blog.blogspot.jp/
(3)学芸員公式ツイッターhttps://twitter.com/gakugei_osm
などで掲載させていただく場合がありますので、公開してもよい写真をお送りください。
できれば、お子様の年齢と、ペンネームも、お書き添えください。


ご来館は平日、または、休日の午前中をお勧めします

 幼児のための企画展「にじのせかい」は、会期が短いですので(2018年2/6~2/23)、ぜひお早めにご予定をたてていただき、ご来館ください。
 小さな子どもを連れてのお出かけは、なかなか大変なこともありますが、おそらく、休日は混雑すると予想していますので、平日にお越しいただく方がいいと思います。休日の場合は、午前中にお越しいただくことをお勧めします。
 なお、小さな子どもたちの安全のため、会場に入れる人数を制限させていただきます。混雑時には並んでお待ちいただくこともあります。お待ちの列が長くなった際には、時間指定制の整理券を配布しますが、定員と閉館時刻の都合で、配布枚数に限りがあります。あらかじめご了承ください。
 皆様のお子様の安全を最優先に考えた対応ですので、どうかご理解、ご協力をお願いいたします。
■幼児のための企画展「にじのせかい」イベント案内(特設ホームページへのリンク有り)
    http://www.sci-museum.jp/event/#pl444
■休館日の確認 http://www.sci-museum.jp/info/calendar/



最後にひとこと

岳川有紀子学芸員

たくさんの小さな子どもたちのキラキラの目が見られますように
幼児のための企画展「にじのせかい」は、2月6日から始まる企画展なので、この原稿を書いている今は、最後の準備段階です。初めてのことで、私自身も何かとドキドキしているのですが、小さな子どもたちのキラキラの目が、保護者のみなさんの温かい笑顔が、たくさん見られるようにと、日夜がんばっています。
会場で私を見かけたら、ぜひお声をかけてください。同じ、子育て中の立場でも、たくさんの保護者の方とお話しできたらいいなと思っています。
小さな子どもたち、そしてみなさまと、会場でお会いできますことを、楽しみにしています。


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