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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第125回「火星大接近」

2018年6月1日

今回のスタッフだよりは、プラネタリウム「注目!火星大接近」の企画・制作を担当した飯山学芸員に話を聞きました。

火星の「大接近」とは?

 火星も地球も太陽の周りを回っていますが、地球の方が速く太陽の周りを回っているので、時々地球が火星を追い越します。追い越しのときには、太陽から見て地球と火星が同じ方向に重なり、地球と火星の距離が近くなります。これが火星の「接近」で、平均して約2年2ヶ月ごとに起こります。  
 ところが、火星の軌道は楕円(だえん)軌道になっていて、太陽に近いところと遠いところとでは距離に差が大きいのです。そのため、火星が太陽に近い時に地球と接近すると、「大接近」と呼び、火星が太陽から遠い時に地球と接近すると「小接近」と呼びます。今年は「大接近」の年で、2003年以来15年ぶりの大接近になります。








プラネタリウム「注目!火星大接近の見どころ」は?

 火星と地球の距離の変化や、地球から見た火星の動きを、時間を縮めて見ていただきます。火星の「接近」の様子がきっと良く分かると思います。
 大接近の火星は地球から近いため、望遠鏡でも火星の様子を見ることができるチャンスです。特に火星の南極と北極には氷があり、極冠と呼ばれていますが、今年は南極冠が見えやすい位置関係になります。火星は地球と同じように四季の変化がある星ですが、火星の極冠は夏場には溶けて(蒸発して)小さくなり、冬場には大きく成長することが知られています。それ以外にも、火星の砂嵐や過去に洪水が起きた地形など、火星の大地についてもご紹介します。


火星大接近を楽しむには?

 火星が一番地球に接近するのは、今年の7月31日です。その頃の火星は、木星を上回る明るさに輝きますが、1ヶ月、2ヶ月と続けて火星を見ていると、火星の明るさが変化する様子は肉眼での観察で分かります。  
 望遠鏡があれば、火星の極冠を見ることができるでしょう。また、公開天文台などで大きな望遠鏡を覗かせてもらうことができたら、火星のこげ茶色の模様も観察できるかもしれません。大接近とは言え、火星はもともと地球の半分ほどしかない小さな惑星なので、望遠鏡を通しても、それほど大きく見えるものではありません。ですが、大接近の時以外は、望遠鏡を使っても、火星は本当に小さくしか見えないので、今年は火星の模様にチャレンジできるチャンスです。望遠鏡を覗く機会があれば、是非このチャンスに火星を見てみてください。
 大阪市立科学館では大接近当日の7月31日にはスペシャルナイト「本日、火星大接近」を開催します。ただし、この日は、望遠鏡で火星を見ようとすると夜遅くまで待たないといけないため、科学館での一般市民向けの天体観望会は、8月に入って、早い時間から火星が見える時期に開催します。イベントの詳細は科学館ホームページでご確認ください。


最後にひとこと

飯山青海学芸員

私も自分の望遠鏡で火星の観察をしてスケッチを描いています。
よいこの観測日記:http://bleu.way-nifty.com/ で随時公開しています。
科学館学芸員のツイッター:https://twitter.com/gakugei_osmもご覧ください。

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