スタッフだより

第98回 「スーパー磁石で大冒険」

2016年3月3日

今回のスタッフだよりは、3月12日発売のミニブック「スーパー磁石で大冒険」の著者、大阪市立科学館の館長、斎藤学芸員に話を聞きました。

広報S:どんなミニブックですか?
齋藤館長:9つの問題とその解説という構成です。巨大ネオジム磁石のとてつもない迫力で、磁石の性質を楽しく考えます。問題は答えを聞くと、「あー、なんだ!」と思うような簡単な問題です。

広報S:簡単な問題ということは子ども向けですか?
齋藤館長:いえいえ、子どもから大人まで、老若男女を問わず楽しんでいただきます。解説は、簡単な問題を入り口にして、「なぜ鉄が磁石につくか?」など、学校では習わないようなことまで、磁石の本質に迫ります。巨大ネオジム磁石のすごい力を堪能しているうちに、気付けば奥深いところまで考えていた、というのを目指して作成しました。

広報S:それは楽しみですね。ところで、展示場でやっているサイエンスショーで昔、「スーパー磁石」というのがありましたよね。磁石につかないはずのアルミのヤカンがスーパー磁石で妙なことになって。気付けば、子どもたちと一緒になって「うず電流」を連呼していました。まさにあの体験ですね?
齋藤館長:いやーっ、うれしいお言葉! はい、そのとおりです! 今でもときどきエキストラ実験ショーで、ボランティアの方が実演されていますよ。あれはぼくの企画で、本書のモチーフになっています。巨大ネオジム磁石を使ったサイエンスショーは他にも企画したことがあります。「磁石のひみつ」、「だれも知らない磁石のひみつ」、そして「世界初!超伝導を見る」ですが、これらをまとめたのが本書です。

広報S:でも、サイエンスショーは目の前で本物の動きが見えるので非常に刺激的で楽しいと思うのですが、それを本で表現するのは難しいのでは?
齋藤館長:おっしゃるとおりです。ですので、webページに動画をたくさん用意しました。本書の参考にこのwebページを見ると、さらに楽しくなるはずです。また、本の場合はサイエンスショーと違って、一気に流し読みをして粗筋を知ってから気になるところを何度も読み直すことができますよね。webページと合わせて利用すればサイエンスショー以上に楽しいかも知れませんよ。

広報S:さらに巨大ネオジム磁石のサイエンスショーを見ることができたら、もっと楽しいのでは?
齋藤館長:そうですよね。で、そのサイエンスショーも私のホームページにあります。
https://www.sci-museum.jp/study/curator/saito/
是非ご覧ください。

広報S:たしか、展示場にもスーパー磁石がありますよね?
齋藤館長:はい、展示場にもスーパー磁石や関連する展示がたくさんあります。https://www.sci-museum.jp/study/curator/saito/
4月にはスーパー磁石を使った新展示「アルミが粘る」も登場します。本書を手に展示場も大いに楽しんでください。

広報S:とても楽しそうですね。ぜひ読ませていただきます。そして、展示場へも。
齋藤館長:ありがとうございます。表紙と前書き、あとがき、裏表紙をホームページに載せています。とりあえず、「キセル読み」をどうぞ。
https://www.sci-museum.jp/study/curator/saito/
広報S:それは、いいですねー!早速、キセル読みをさせていただきます。本日はありがとうございました。

最後にひとこと


齋藤吉彦学芸員

磁石って楽しいですよね。本書を読めばさらに磁石が楽しくなります。そして気付けば、最先端の科学にまで迫っていますよ!
ミニブック「スーパー磁石で大冒険」はミュージアムショップで3月12日発売します。100円です。


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