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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第100回 プラネタリウム「銀河の世界」

2016年5月4日

今回のスタッフだよりは記念すべき100回目です!
というわけで(?)プラネタリウムプログラム「銀河の世界」の企画制作を担当した石坂学芸員に話を聞きました。

「銀河の世界」のねらいは?


銀河はとても美しい天体です。
銀河は数億~数兆個もの星が集まった、とてつもなく大きな天体ですが、一口に銀河といっても、その形はいろいろなタイプがあります。
なぜこんなにも美しい、そしてさまざまな形の銀河が生まれたのでしょうか?
銀河の形のひみつにせまるのが、このプログラムのねらいです。






銀河の形には、どんなタイプがあるんですか?

大きく分けると3つのタイプがあります。

  • ・うずまき模様のある平たい円盤状のうずまき銀河(円盤銀河ともいいます)…私たちのいる天の川銀河もうずまき銀河です。
  • ・まるいボールのような形の楕円銀河…楕円銀河はうずまき銀河より大きいものがあります
  • ・きっちりとした形のない不規則銀河…不規則銀河は小さいですが、最も多い銀河のタイプです。複数の銀河が絡み合ったようなものもあります。

そして、タイプごとにある場所もちがいます。
うずまき銀河は銀河があまりない田舎のような場所に多くあり、楕円銀河はたくさんの銀河が群れている大都会のような場所に多いです。そして見つかっているほとんどの不規則銀河は大きめの銀河の近くにあります。


銀河の大集団MACSJ0717.5+3745(写真提供:NASA, ESA and the HST Frontier Fields team (STScI)

どうしてタイプごとにある場所がちがうんですか?

その理由を知るために、天文学者たちは大きな望遠鏡を使って、より遠くの銀河の姿をさぐってきました。 遠くを見れば見るほど、銀河の昔の姿が見えてきます。
すると、110億年ぐらい前には、すでに今と同じような大きさ、形の銀河があったことがわかりました。
でも、さらに過去へと遡っていくと、銀河の姿は今とは違っていたのです。 120~130億年ほど前の銀河は、小さくて不規則な形をしたもの、複数の塊がくっ付いたような形のものが多いことが分かってきました。
銀河は小さな不規則銀河のなかまとして生まれ、この赤ちゃん銀河が集まって、大きな銀河へと成長してきたようです。
宇宙ではモノが集まる時、うずをまく、という性質があります。
赤ちゃんが銀河が合体して大きく成長する時、まず、うずまき銀河ができます。
そして、銀河がたくさんできた場所では、今後は銀河どうしの合体が起き、まるく大型の楕円銀河になっていく・・・大雑把にいうと、このような成長プロセスを経てきたので、タイプごとに銀河のある場所が分かれているのです。

このプログラムの見どころは?

私たちのいる天の川銀河はうずまき型をしています。 天の川銀河も120~130億年ほど前、小さな赤ちゃん銀河がたくさん集まって、今の形へと変わってきました。
しかしこの姿も永遠ではありません。あと30~40億年後に、天の川銀河は、となりのアンドロメダ銀河と合体する、と考えられています。
そして60~70億年後には、一回り大きい楕円銀河になります。
このプログラムでは、そんな遠い将来、地球(があればの話ですが…)からどんな光景が見えるのかもご紹介しています。


最後にひとこと

石坂千春学芸員

私は銀河が大好きです!
宇宙には無数の銀河が浮かんでいて、そうした銀河ひとつひとつに何千億個もの星がある」ということを想像するだけで夢見心地になります。
いっしょに「銀河の世界」に萌えましょう!投影は5月29日(日)までです!

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