スタッフだより

第12回 「サイエンスガイドって?」

2008年4月5日

科学館では、「サイエンスガイド」という展示場の案内などをするボランティアが活動しています。
今回は、現在「サイエンスガイド」として活動している上野さんと田川さんにお話しを伺いました。

サイエンスガイドになったきっかけを教えてください。

(上野)「若者の理科離れ」が今問題になってますが、それは私が教えていた(※上野さんは元小学校の教師)子たちが成長して大人になって、その「大人の理科離れ」が起因しているのでは?と思っているのです。科学立国を目指すのであれば、大人にも、科学をもっと身近なものに感じてもらいたいという気持ちからです。
(田川)もともと小学校の教師をしていて、理科を研究するグループに所属していました。理科が好きで、興味があったということと、自分自身が子どもたちに教えていたことを、改めて学び直したいと思い参加しました。

いままで活動してきて、印象的に残っている出来事を教えてください。

(上野:活動歴3年)「果物電池」や「光ファイバー」などの実験道具を持って、お客さんの目の前で説明をした時に、「なるほど!そうだったんだ!」って、大人も子どもも目の輝きが変わる瞬間があるのです。その瞬間がたまらなく好きなのです。うれしいですね。


◆上野さん 「人間電池」の前で

(田川:活動歴1年)展示物の解説から始まった活動に、さらに昨年から「プチサイエンスショー」が加わりました。これは、簡単な実験器具をワゴンから取り出してお客さんの目の前で見せるのです。「火起こし器」での着火なんてビックリされますねえ。それに、「カガミ遊び」「磁石と遊ぼう」といった、身の回りの現象を科学の目で見直す実験などは、大人・子ども共に興味深いのか、とても喜ばれます。


◆田川さん
「プチサイエンスショー 火起こし器」

現在、平成20年度の「サイエンスガイド」を募集していますが、これからサイエンスガイドになってみたい!と思っている方に一言お願いします。

(上野)実は誰でもなにかしらの専門家なのです。例えば「主婦」は、家事全般のプロですよね。それ以外にも得意なものがあるはずです。みなさんにそれぞれの特技を生かしてもらい、いろいろな専門家が集まると、大きい力になります。ぜひ科学館で得意分野を生かしてください。
(田川)科学というと、敷居が高い印象がありますが、科学が好き、子どもが好きというだけでいいと思うのです。科学館に来て自分が疑問に思っていたことを確かめてもらえばいいのです。きっと、科学大好き人間になると思います。
もちろん、子どもと話がしたい、そのような方も大歓迎です。ゼロからのスタートでいいのです。ひとつできるようになれば、次々と新しいことがしたくなるはずですから。

科学館で「サイエンスガイド」と背中にプリントしてある青いベストを来たスタッフを見つけたら、ぜひ声をかけてみてください。
きっと、科学館が2倍も3倍も楽しめるはずです。


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