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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第72回 企画展「色の彩えんす」まもなく終了

2013年11月9日

9月3日から地下1階アトリウムの展示ケースと展示場4階で開催している企画展「色の彩(さい)えんす」、12月1日までということで、残り期間も短くなってきました。今回は、その企画展からいくつかの展示を紹介します。

岩絵具とその原料(地下1階アトリウム)


 
  

色鉛筆、絵の具、サインペンなど、色を付ける筆記具はいろいろとあります。これらの色の元になっているものは、大きく「染料」と「顔料」に分けられます。「染料」は水や油などの液体に溶かすことのできる、つまりひとつひとつの分子にバラバラになるものです。これに対して「顔料」は、細かいけれども分子と比べるとはるかに大きな粒子の集まりです。中でも、日本画で使われる岩絵具は、さまざまな岩石を細かく砕いたもの。どういった岩石でどのような色の絵具ができているでしょうか。また、粒子の細かさによって、色の濃さが違って見えます。



大虹スクリーン(展示場4階)


 
  

常設展示でも「虹スクリーン」はあるのですが、それの大型版です。「虹スクリーン」は、水滴の代わりにプラスチックの小さな球を使っていて、これに光をあてると虹が見えます。常設展示の「虹スクリーン」は幅が1mもありませんが、今回の企画展では幅270cm、畳3枚分の「大虹スクリーン」ということで、その分、虹も大きくきれいに見えます。



自然の構造色(展示場4階)


 
  

CDは虹色にきれいに光って見えますが、これはデータがわずか1.6μmという一定の間隔で記録されているためです。このように、非常に細かく一定の間隔の構造があると、光の干渉という現象によって独特のきれいな色に見え、見る角度や光をあてる方向によって色が変化して見えます。
 このような色の見え方を構造色というのですが、CDのような人工物だけでなく、自然の中にも構造色で色鮮やかに見えるものはたくさんあります。有名なものでは「タマムシ」。「玉虫色」という言葉がありますが、見る角度によって色が変化して見える構造色の特徴をうまくたとえています。他にも貝殻の内側やカワセミなどいろいろなもので構造色がみられます。



重ねてカラー(展示場4階)



  

カラープリンタは、イエロー(黄色)、マゼンタ(赤紫色)、シアン(水色)のインクを使ってカラー印刷しています。この3色を「色の三原色」といいます。この色の三原色を別々の紙に印刷しても、3枚重ねて裏返して光にすかすと、ちゃんとカラーに見えるのです。


水は水色?(展示場4階)


 
  

天気のいい日に海を見ると青く見えますが、これは水面に空の青さが映っているためです。しかし水そのものもわずかですが青い色をしているので、水中撮影された映像や写真を見ると青く見えます。コップ1杯ではよくわからないこの水の青さですが、長さ1.7mのパイプに水を入れると、少し水色に見えます。これは、水が赤色の光をわずかに吸収してしまうためです。
 ところが、重水という水(中性子が1個ずつ多い水素原子が、酸素原子が結合した水)では、赤色ではなく赤外線を吸収するために、水色には見えないのです。

最後にひとこと

長谷川学芸員

この他にも、赤・緑・青の3色でカラーになるプロジェクター、自動車の部品やガラス製品でも構造色で美しい色に見えるもの、印刷物を拡大してみるとどう見える?、白黒の画像が一瞬だけカラーに見える…など、いろいろな展示をしています。また、サイエンスショー「色のいろいろ」でも色に関する実験を行なっていますので、ぜひあわせてご覧ください。 長谷川能三のホームページ
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