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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第88回プラネタリウム「ボイジャー太陽系脱出」

2015年5月4日

今回のスタッフだよりは、プラネタリウム「ボイジャー太陽系脱出」の制作を担当した江越学芸員に話を聞きました。

ボイジャーとはどんな探査機なのでしょうか?


 「ボイジャー1号・2号」は、1977年、アメリカのNASAによって打ち上げられた惑星探査機です。「ボイジャー」には航海者という意味があります。先日打ち上げられた「はやぶさ2」とは違い、二度と地球に戻らない宇宙の旅に出た探査機です。
 1970年代の終わりから1980年代の終わりにかけて、ボイジャー探査機は太陽系の惑星たちを次々に探査し、私たちに驚くような映像を届けてくれました。太陽系の惑星を間近で観測することで、私たちの惑星に関する理解が飛躍的に高まりました。探査の結果は現在の惑星科学の基礎となり、私たちの宇宙観にも大きな影響を与えた、そんな探査機です。
ボイジャー探査機
ボイジャー探査機 Credit:NASA/JPL

ボイジャー探査機によって、どんな成果があったのでしょうか?


ボイジャーは遠く木星から海王星まで、太陽系の外側にある惑星たちを次々に探査していきました。
木星では、表面が帯状のガスに彩られている様子、猛烈な風が吹いている大赤斑の姿をとらえました。さらに、木星の衛星イオには活火山があることも大きな発見でした。
土星の環は、まるでレコードのように細い環が集まってできていることが明らかになりました。天王星は、自転軸が横倒しになっていること、海王星は美しい青色の星で、細い環があることも分かりました。
ボイジャーは、数え切れないほどの多くの発見を成し遂げました。特に、天王星、海王星を探査した探査機は、今でもボイジャー以外にはありません。

木星の大赤斑
木星の大赤斑 Credit: NASA/JPL

今、ボイジャーはどこにいるのでしょうか?


その後もはるかな宇宙を旅してきたボイジャーは、現在、地球から1号が195億km、2号が160億kmの場所にいます。地球から太陽までの100倍以上の距離の場所です。ボイジャーは驚くことにいまだに観測データを送り続けています。この観測データから、2012年8月、ついに太陽系の端に到達したことが分かりました。太陽系の端は、太陽から吹き出るプラズマである太陽風が、星と星の間を満たしている星間ガスにぶつかり、壁のような状態になっています。ボイジャー探査機はプラズマの変化を捉え、この壁を越えたことが分かりました。ボイジャー探査機はついに太陽系の端に到達し、いよいよ宇宙の大海原に飛び出したのです。


太陽系の端に到達したボイジャー Credit: NASA/Walt Feimer

最後にひとこと

江越 航学芸員

ボイジャーが太陽系の惑星を間近でとらえた映像はとても感動的で、宇宙への興味を非常にかきたててくれるものです。今回のプラネタリウムでは、まるでボイジャーと一緒に旅するような体験をしていただきながら、数々の映像をご紹介いたします。 くわしい投影スケジュールはこちら 江越 航のホームページ
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