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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第94回 サイエンスショー「フシギな偏光板」

2015年11月3日

 今回のスタッフだよりは、サイエンスショー「フシギな偏光板」の企画・制作を担当した長谷川学芸員に話を聞きました。

どんなサイエンスショーなのですか?


 今年は国際光年ということで、夏に続いて今回のサイエンスショーも光をテーマしています。といっても、夏とは全く違った内容で、「偏光(へんこう)」という光の性質をテーマにしています。

 写真は、その偏光板を使って作った筒です。まん中に何か黒い板かフィルムのようなものが見えますが、この筒にボールを入れると通り抜けてしまいます。手でこの黒い板を破ろうとしても、何の手応えもなく、腕が通ってしまいます。

まん中に黒い板(?)がある(?)筒      黒い板があるのに手が通る

それもそのはず、この筒を上から覗くと…なんと何もないのです。何もないのに黒い板があるように見える…これが偏光板のフシギなのです。

筒を上から見ると何もない!

 その偏光板のナゾを解く小道具がこれ。鯛とカレイ、そして魚焼きの網…なのです。
偏光板って何なのか、どうしてこの筒に黒い板があるように見えるのか、なぜ鯛とカレイが出てくるのか。ぜひ科学館に来て、サイエンスショーに参加してみてください。

偏光板のナゾを解くナゾの小道具

 他にも偏光板を使うと、普通のコップがこんなカラフルなコップに変化してしまいます。コップ以外にはどんなものがカラフルになるでしょうか。などなど、偏光板を使うと、フシギなことがいっぱいです。

コップがカラフルに

こんなフシギなもの、初めて見ました。


 偏光板なんて見たことも聞いたこともない…と思っている方も多いかもしれませんが、おそらく皆さんが毎日見ているものなのです。というのも、液晶表示というのは、液晶というものと偏光板を組み合わせているのです。ですから、テレビや携帯電話、スマートフォン、パソコンなどの画面、デジタル時計など、さまざまなところでこの偏光板は使われているのです。偏光板がないと、時計もこうなってしまいます。

偏光板をはがしてしまった時計

今回のサイエンスショーの特徴は?


 このサイエンスショーでは、皆さんに偏光板をお配りしています。このような方法は、光を虹色に分けてスペクトルを観察するサイエンスショーでも行ないました。最初は皆さんにきれいなスペクトルを見ていただくにはどうすればいいか、試行錯誤の末、しょうがないから配ってしまおう…と始めたのです。ところが実際にやってみると、ひとりひとり実験に参加して、自らいろいろと発見していく…という状況になったのです。心配だったのは、ちゃんと回収できるか…なのですが、サイエンスショーが終わるとちゃんと返却していただいていて、回収率は99%以上です。
そこで、この偏光板のサイエンスショーでもこの方法を取り入れました。サイエンスショーが終わったら、偏光板はちゃんと返却してくださいね。でも、こんなにフシギな偏光板、やはりどうしても欲しい方が多いようです。そこで、ミュージアムショップで偏光板を100円で販売しています。あのフシギな筒も、ちょっと小さいですが作ることができますよ。

ミュージアムショップで販売している偏光板

最後にひとこと

長谷川能三学芸員

ここで実験を全部紹介してしまうわけにはいきませんが、他にも偏光板を使うとフシギなことがいっぱいあります。ですから、ぜひ実際に科学館に来て、サイエンスショーの実験をいっしょに行なって、フシギなことを発見したり、そのナゾを解いていってください。 長谷川能三のホームページ
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