館長あいさつ

  大阪市立科学館は1989年10月に、日本初の科学館と言われる大阪市立電気科学館の伝統を引き継いで開館しました。以来、2千万人以上のお客様をお迎えし、お陰様で今年10月には35周年を迎えます。そして、その節目の年に全館にわたる展示リニューアルを行います。

 

 今回のリニューアルでは、これまでどおり「本物」「実物」「生の現象」による体験を大切にしつつ、お客様とのコミュニケーションの舞台を充実させます。これは、当館が使命に掲げる「科学を楽しむ文化の振興」には、「本物の体験」と「人との出会い」が重要だと考えるからです。

 

 今日、科学分野は専門化、細分化が進み断片的に耳にする科学の話題は非常に難解に感じられます。しかし、人間が長い歴史の中で切り拓いてきた自然現象に対する考え方の基盤は決して複雑なものではありません。例えば星空に奥行きを感じる、例えばエネルギーを意識する、例えば原子や分子をイメージすることで身の回りの現象や物質の見方が変わります。

 

 大阪市立科学館は、単に情報を提供する場所ではありません。自然に対する科学的な見方の数々を紹介し、お迎えしたお客様が体験する中で、お一人おひとりに自分なりの楽しみを発見していただきたいと思っています。

 

 大阪市立科学館が「科学好きが生まれる場所」になり、「科学を楽しむ文化」がここから広がることを願っています。

 

2024年4月 大阪市立科学館長 吉岡克己

 

大阪市立科学館長 吉岡克己

 

 

 

 

 

 

 

 

当館の使命

科学を楽しむ文化の振興


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