プレスリリース
科学館が子どもむけに異常気象も解説するお天気教室を開催
大阪市立科学館は、平成19年1月7日(日)、子ども流域文化研究所との共催で、子ども向け(小学 生以上、親子参加歓迎。)にお天気教室を開催します。教室は、気象予報士・武田栄夫さんによる日常 的な天気予報から、上手に気象の情報を読み取るマメ知識などを紹介するお天気のお話と、水害史の調 査研究を行っている子ども流域文化研究所による、大阪地域の気象災害である水害のパネル展・ビデオ 上映会(1月6日も実施)を行います。これは、淀川の河口にあたる大阪市内では初の試みとなります。
気象予報士の武田栄夫さんによるお話では、雨がなぜ降るのか、雲はどうして起こるのかといった身 近な疑問の答えを紹介。日常的な天気予報から、上手に気象の情報を読み取るマメ知識もお話しいたし ます。
また、共催の子ども流域文化研究所は、水害史の調査研究を行っている団体であり、淀川の上流にあ たる琵琶湖から河口の大阪まで、日ごろ忘れがちな水害について紹介し、ときには子どもとともに地域 の記録の聞き取り調査や、見学会などもおこなってきました。今回の教室は、淀川の河口にあたる大阪 市内では初の試みとなります。
かつて水害にあったまさに舞台である中之島で、地域のことを科学的にとらえることで、科学と自然、 お天気と災害といったさまざまなことを結びつける契機となることを期待しています。
お天気教室の概要
◆講演会 「気象予報士 武田さんが語るやさしい気象と水害のお話」
日時 | 平成19年1月7日(日)13:00~14:30 | |
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場所 | 大阪市立科学館研修室(無料入場ゾーン) | |
内容 | 気象予報士 武田さんが語るやさしい気象と水害のお話 | |
対象 | 小学生~一般(親子で参加も大歓迎) | |
参加費 | 無料 | |
定員 | 60名(先着順)空きがあれば当日参加可能 | |
申込 | Fax、メールにて参加者の氏名(こどもは学年)、Fax番号あるいはメールアドレスを明記し、子ども流域文化研究所(担当:市川)までお申し込みください。 お電話でのお申し込みも可能です(但し、平日の午前10時~午後5時)。 Tel:06-6375-2723 Fax:06-6377-2236 E-mail: kodomoken-info@eri.co.jp |
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申込期間 | 平成18年12月11日~12月27日 | |
主催 | 子ども流域文化研究所、大阪市立科学館 |
◆パネル・ビデオ展
期間 | 平成19年1月6日(土)~7日(日)10時~16時(但し、講演会開催時間内を除く) | |
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場所 | 大阪市立科学館研修室(無料入場ゾーン) | |
内容 | 第二室戸台風(1961年)の中之島の水害の古写真等のパネル展示と水害シミュレーションデオ展示 |
<参考>
講演者:武田栄夫(たけだひでお)
気象予報士、大津市自然保護指導員、大津市環境学習アドバイザー、 (財)日本自然保護協会自然観察指導員
地球温暖化・気候変動(異常気象を含む)について関心が深い。大津市立比叡平小 学校で地球温暖化の実態について(2005年10月)、大津市立粟津中学校で地球温暖化と琵琶湖の環境について(2005年11月)、大津市立下阪本小学 校で虹や雲について(2006年11月)、それぞれ生徒に話す。
著書:
「近江気象歳時記」、「滋賀県の気候」(「滋賀県自然誌」に所載)など。
コーディネーター:小坂育子(こさかいくこ)
子ども流域文化研究所事務局長。水と文化研究会事務局代表
子ども流域文化研究所事務局長。水と文化研究会事務局代表 水と人とのかかわりにある地域社会の背景を、恵みと脅威という相対としての水として捉えることで地域にあったかかわりの生活環境文化を見つめ直す手がかり と考え、活動してきました。水と人との闘いの歴史は、地域社会の成り立ちを考える上で重要であり、また先人の知恵や工夫を次世代に伝えることの大切さから 子ども流域文化研究所が発足し、事務局長を務めています。
編著書:
「里山に生きる」、「みんなでホタルダス」、「地域住民が調べる水文化の変遷」など。
子ども流域文化研究所(こどもりゅういきぶんかけんきゅうしょ)
琵琶湖・淀川水系を対象に過去の水害についての古写真や資料を探り、水害体験者の聞き取りを行なって、それを若い世代に伝えるという調査研究をしている民間の研究団体。
大阪市北区鶴野4-11-1206 株式会社 環境総合研究所 内
(電話:06-6375-2723 FAX:06-6377-2236)
大阪市立科学館(おおさかしりつかがくかん)
宇宙とエネルギーをテーマとした科学館。参加体験型を中心に200点あまりの展示と世界最大級のプラネタリウムがある。平成元年開館。先日入館者数1000万人を達成したばかり。
大阪市北区中之島4-2-1(電話:06-6444-5656 FAX:06-6444-5657)
- 開館時間
9:30~16:45(観覧券の販売は16:00まで)、月曜・祝日の翌日休館 - 展示場
大人400円、学生300円、中学生以下無料 - プラネタリウム
大人600円、学生450円、中学生以下300円 - オムニマックス
大人600円、学生450円、中学生以下300円
昭和36(1961)年の第二室戸台風 土佐堀川から水が溢れ出ている様子
所蔵:大阪府都市整備部河川室
土佐堀川 現在の様子
子ども流域文化研究所 ワークショップの様子(伊賀市西山)
子ども流域文化研究所 ワークショップの様子(京都市左京区岩倉)