プレスリリース
日本天文遺産に認定!「大阪市立電気科学館プラネタリウム」

大阪市立科学館では今回の認定記念イベントとして、プラネタリウムの関連資料展示とギャラリートークを開催します。
【1】カールツアイスⅡ型プラネタリウム 日本天文遺産認定記念展
電気科学館プラネタリウムのパンフレットや、投影機で使われていた1キロワット電球など、関連資料を展示します。
・開催期間:2023年3月14日(火)~5月28日(日)
・時間:9:30〜17:00
・会場:大阪市立科学館 地下1階アトリウム
・観覧料:無料
・主な展示予定品
カールツァイス社製 星座絵投影機(1937年)
ツアイスプラネタリウムの恒星投影機用電球(1980年頃)など
【2】ギャラリートーク
カールツアイスⅡ型投影機や展示中の資料などについて、学芸員が解説します。
・開催日:2023年3月18日(土)、19日(日)、21日(火・祝)
・時間:各日 15:10~15:25
・会場:大阪市立科学館 地下1階 アトリウム展示ケース、カールツアイスⅡ型プラネタリウム前
・観覧料:無料
【カールツアイスⅡ型プラネタリウム投影機について】
現在、カールツアイスⅡ型プラネタリウム投影機は、大阪市立科学館の地下1階プラネタリウム出口付近に静態展示中です。当館のプラネタリウム投影観覧後にご覧いただけます。
日本における天文学(暦学も含む)的な視点で歴史的意義のある史跡・事物を日本天文遺産として認定するものとして、日本天文学会が設けている認定制度です。2018年度より行われ、2021年度までに合計10件が認定されています。(詳細は、日本天文学会のHPをご覧ください)

大阪市立電気科学館プラネタリウムは、1937(昭和12)年3月に開館した大阪市立電気科学館に設置されたカールツアイスⅡ型プラネタリウム投影機のことです。
日本で初めてのプラネタリウムとして、1989(平成元)年5月に引退するまでの52年間、ドーム天井に星を映し出し、多くの人々に天文学や宇宙の魅力を伝えてきました。引退後は、大阪市立科学館において静態展示をしています
プラネタリウムが活躍した52年間の観覧者数は、のべ1,100万人にのぼります。ファンも多く、漫画家の手塚治虫氏や作家の織田作之助氏は、自らの作品中に電気科学館のプラネタリウムを取り上げています。
また、開館直後からプラネタリウムを使った講演会など各種の普及事業も活発に行うなど、昭和期の天文教育普及の黎明期に貢献したことから、今回の日本天文遺産認定となりました。
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