プレスリリース

平成31年3月30日(土曜日)大阪市立科学館リニューアルオープン! ~世界初を含む、特注仕様を盛り込んだプラネタリウムと 展示場4階の展示物を刷新!長良隕石もお披露目~

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大阪市立科学館は、平成31年3月30日(土曜日)午前9時30分よりプラネタリウムと展示場4階をリニューアルオープンします。

プラネタリウムは、星空のリアルさ、操作性、安全・快適さを重視してリニューアルします。また、世界初となる超新星投影機と音声認識操作も導入します。

展示場4階では、主に天文関係の展示物を中心に42点の展示物を刷新します。プロジェクションマッピングなどの新しい技術を取り入れた迫力ある映像展示や体験展示を設置し、より興味深い展示場へと変わります。

さらに、5月12日(日曜日)までは、「長良(ながら)隕石」を特別に展示します。

また、リニューアルオープンに先立ち、報道関係者向けに内見会をオープン前日の3月29日(金曜日)午後1時30分より行います。

1 新プラネタリウム投影機 「インフィニウムΣ(シグマ)-OSAKA 」

大阪市立科学館は、光学プラネタリウム投影機をリニューアル。「地上で見られるあらゆる天体現象をリアルに再現」を究極の目標として機器の整備を行います。あわせて、来館者の安全・快適さを重視した改修を行っています。

光学プラネタリウム投影機の製造はコニカミノルタプラネタリウム株式会社。機種名は「インフィニウムΣ(シグマ)-OSAKA」です。世界最大級の26.5メートルドームと、専門スタッフによる生解説を活かすため、世界初となる超新星投影機と音声認識操作の導入を含む、数々の新開発、特注仕様を盛り込んだ、大阪市立科学館専用機です。

新プラネタリウム投影機は、恒星の輝きをより自然に近づけるため高輝度LED光源を使い、星の像を従来機より50パーセント以上明るく、シャープにし、1等星まで22本だった特設のブライトスター投影機を(一部2等星も含む)35本に増強。月食専用の投影機を新規開発したほか、天の川銀河で100年に1度出現するかという超新星を再現する投影機も世界で初めて開発・導入しています。さらには、山間地や大海原での地平線付近のほのかな明かりをも再現する専用LED照明も導入しています。そのほか、作動の安定性向上など各部を細かく調整(性能の数値だけでなく、機能の取捨選択も含む)しています。仕様については別表「光学プラネタリウム投影機スペック」をご参照ください。

また、大阪市立科学館は専門スタッフによる生解説が特徴です。回数も年間2,000回と日本屈指です。そこで、生解説を活かすべく操作性を重視した特注を行っています。コンソールに、自在にプラネタリウムの機能(注)を変えられる操作ボタンを増加、さらに新たに機能を変えられるボリュームダイヤルを装備して操作性を向上させています。また、リモコンのほか、音声認識によるプラネタリウム操作も世界で初めて可能にしています。これらを使いながら、操作台を飛び出しての解説など、新しい投影のスタイルも模索していきます。

さらに、プラネタリウム観覧者の安全性、快適性の向上にも注力しました。下部通路を2倍にし、階段の踏み面を全般に拡大、段鼻に照明を設置して視認性を向上したほか、手すりも増設し、より安心して階段を昇降できるようにします。ホール中央にあった大型映写機は撤去し、ホールの周縁部にあった座席22席を、中央部に移設するなど、観覧環境も向上しています。そのほか、取り外しのできる柵を増やし、座席へのアクセスの改善などを行っています。

日本で最初にプラネタリウムを導入した大阪市の伝統を引き継ぎ、天文・科学の教育や普及振興を実現し、科学の成果や楽しさを市民と共有する拠点として、このプラネタリウムを活用してまいります。

(注)どの天体を投影するか、天体の運動をどのように動かすか、どの映像を出しどのように動かすか、どの照明装置を動かすか、どの音声を出すか、その音量や再生スピードなど、プラネタリウムが持つ非常に多くの機能とその組み合わせをボタンやダイヤルに割り当てられる。




2 展示場4階リニューアル

展示場4階は、主に天文、物理、科学史関係の展示を行っています。今回実施した展示改装では、主に天文関係の展示物を中心に42点の展示物を刷新、改修しました。これまで展示を行ってきた天文関係の展示物は平成5年から平成11年にかけて設置されたもので、設置されてから20年以上の展示物であったため、内容が古く、展示物自体も老朽化していました。

また、プロジェクションマッピングなどの新しい技術を取り入れた迫力ある映像展示や、実物資料の少ない天文の展示において、触れることができる隕石や、はやぶさ2が探査している小惑星「リュウグウ」と同質ではないかと考えられる隕石など、貴重な隕石を用意しました。

さらに、恒星や星雲など様々な天体を観測する方法の一つとして、可視光線、赤外線、電波など波長の違う電磁波を観測するというものがあります。天体が発するこれら電磁波の違いで、どのようなことが分かるのか、またそれぞれの電磁波の特徴について紹介する展示を設置し、天文の観測の様々な方法について紹介します。

また、星の大きさによりそれぞれの星での重力の違いがありますが、その重力の違いで物の重さがどのように感じられるのかという体験展示も設置します。例えば、地球上でりんご1個の重さが、月や火星、木星、太陽ではどのくらいの重さになるのかをりんごの模型を持ち上げることで体験できるもので、星によって重力が変わると、同じ物でも重さが変わることを知ることができます。

関連展示として、これらの星で、自分の体重がどのくらいの重さになるのかを調べることのできる体重計も設置します。

今回の展示改装では、天文関係以外にも、身近な気象に関する観測機器資料の展示、気象状況を紹介する展示、さらにこの世界を作る元素を紹介する「周期表」の展示を刷新します。

以上のような、最新の技術や情報を導入し、これまでの当館の展示活動で培った展示製作のノウハウを盛り込んだ、楽しく、深く、さらに興味を湧き立てる新しい展示場となります。



3 長良隕石の展示

リニューアルオープンに合わせて、平成31年3月30日(土曜日)から5月12日(日曜日)まで長良隕石の特別展示を開催します。

長良隕石は、岐阜県岐阜市で発見された隕石で、現在2点(長良隕石1号、長良隕石2号)が確認されています。

今回、大阪市立科学館では、3月30日(土曜日)から5月12日(日曜日)までの全期間に渡って、長良隕石2号の展示を行います。また、4月19日(金曜日)から5月12日(日曜日)までの期間は、長良隕石1号も同時に展示を行います。長良隕石1号と2号が同時に同一の博物館で展示されるのは、初めての機会となります。

 また、今回の特別展示では、長良隕石の実物に手を触れていただける状態で展示します。

長良隕石1号は、平成24年に発見され、発見者が自宅にて保存していたものが、平成29年に分析が行われ、隕石であると確認されました。

長良隕石2号は、長良隕石1号発見のニュースを見た2号発見者が、ご自身も似た石を持っていたため、分析が行われて、長良隕石1号と同一落下の隕石であることが確認されました。

長良隕石は、鉄隕石に分類されています。これまで、日本国内では、52例の隕石の落下が確認されていますが、その中で、鉄隕石は長良隕石を含めて9例あります。

長良隕石の特別展示は、大阪市立科学館常設展示場内で行います。

4 内見会ついて

平成31年3月29日(金曜日)午後1時30分より、報道関係者向けにリニューアルオープン内見会を行います。
参加ご希望の方は、3月28日(木曜日)午後2時までに、「内見会参加申し込みフォーム」にて、メールもしくはファックスで、「5 問合せ先」までご連絡をお願いします。

参加いただく場合は、3月29日(金曜日)午後1時に大阪市立科学館 地下1階 研修室前にお越しください。当日、受付時に名刺のご提出をお願いします。

5 問合せ先

大阪市立科学館 企画広報グループ  
電話:06-6444-5656  ファックス:06-6444-5657 ホームページ: http://www.sci-museum.jp/
(参考) 大阪市立科学館(住所:大阪市北区中之島4-2-1)

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