プレスリリース

大阪市立科学館オリジナル作品  全天周映像・宇宙ドキュメンタリー 「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」完成試写会のご案内 -3月26日(木)プレス内見会 3月28日(土)一般向け試写-

大阪市立科学館オリジナル作品
全天周映像・宇宙ドキュメンタリー

はやぶさ・バックトゥジアース

完成試写会のご案内
-3月26日(木) プレス内見 3月28日(土) 一般向け試写-

(c)「はやぶさ」大型映像制作委員会2009

大阪市立科学館では、平成21年4月1日(水)より1年間、全天周映像HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-(はやぶさ)(43分間)を、開館日の午後1時より上映します。HAYABUSAは、科学館を運営する(財)大阪科学振興協会が制作に参画し た初のオリジナル作品です。これに先立ち、3月末に試写会を開催いたしますのでお知らせします。参加ご希望の方は要項をお読みのうえ、お申し込みください。
全天周映像HAYABUSAは、現在活動中の日本の無人小惑星探査機「はやぶさ」の、打ち上げから、予定される帰還までを、全編CGで描いた宇宙ドキュメ ンタリーです。世界で初めて「月」以外の天体「小惑星イトカワ」に着陸し「小惑星の石」を収集、帰還するという未踏のプロジェクトは、まさに現代の探検。 世界最大級のドームスクリーンいっぱいに広がる全天周映像の、圧倒的な臨場感が、見る人を、数億キロメートルの彼方で繰り広げられている本物の宇宙ドラマ の主人公にします。制作「はやぶさ」大型映像制作委員会、2009年作品。

試写会要綱

(1)プレス向け内見会 3月26日(木) 14時30分~
日時 平成21年3月26日(木) 14:30 ~ 16:30
場所 大阪市立科学館 研修室・プラネタリウムホール
内容 14:30:ブリーフィング(研修室にて)
15:00:HAYABUSA試写会(プラネタリウムホールにて43分間)
16:00:質疑応答(研修室にて)
出演 ■総合プロデューサー
飯山青海 (財)大阪科学振興協会・大阪市立科学館 学芸員
■監督・シナリオ
上坂 浩光 (有)ライブ代表取締役・CGディレクター
■監修者
吉川 真 (独)宇宙航空研究開発機構 はやぶさプロジェクトサイエンティスト
対象 プレス、関係者
参加 FAXフォームまたは、電子メール kikaku[アットマーク]sci-museum.jp ※[アットマーク]を@へ変換してください。で3月24日(火)までに申し込み
備考
  • HAYABUSA予告編映像DVD、スチルCDなどが入ったプレス用資料を配付します。
  • 同日18:30からも日本天文学会参加者ほか関係者向け試写会を行います。ブリーフィング、質疑応答は行いません。こちらの取材をご希望の方は、FAXフォームにひとことお書き添えください。
申込締切 3月24日(火) <必着>
(2)一般向け試写会 3月28日(土) 18時~

[申込みは締め切りました]

日時 平成21年3月28日(土) 18:00 ~ 18:50
場所 大阪市立科学館 プラネタリウムホール
内容 17:30:開場・受付開始
18:00:みどころ紹介
18:05:HAYABUSA試写会(43分間)
出演 ■総合プロデューサー
飯山青海 (財)大阪科学振興協会・大阪市立科学館 学芸員
参加 無料。事前申し込み制(3月21日(土)申込締切<必着>)。
定員250名、小学生以上
往復はがきの往信に、「はやぶさ試写希望」、住所・氏名・電話番号・年令、 同行を希望する参加者全員の氏名・年令を書きそえ
〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-1 大阪市立科学館 「はやぶさ試写」係まで申し込む<応募多数の場合は抽選>
連絡 電話 06-6444-5184
大阪市立科学館 はやぶさ試写会担当 (9時~17時・月曜休館)
備考 試写会の時間、科学館は閉館しています。展示場・プラネタリウムなどはごらんいただけません。
プレスの方で一般向け試写会を取材ご希望の方は、別途、電話06-6444-5184でお問い合わせください
申込締切 3月21日(土) <必着>

作品紹介

ストーリー:


(c)「はやぶさ」大型映像制作委員会2009

2003年5月。日本は小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた。その使命は、小惑星に着陸し石を採取して地球に持ち帰ること。この人類史上初の試みを達成するべく、「はやぶさ」は目的地「小惑星イトカワ」に向け長い旅にでた。

「はやぶさ」が持ち帰ろうとしている小惑星の石は、太陽系誕生の秘密をとくカギを握っている。地球が、そして太陽系が誕生したのは46億年前。だが、その 時代の石は、地球には存在しない。一方、小惑星には太陽系誕生時の記録が残っていると考えられているためだ。
20億kmの旅のすえ、2005年11月、「はやぶさ」はいよいよ「イトカワ」への着陸を敢行した。しかし、未知の世界への着陸は思い通りにはいかな い。機体にもダメージの疑いが・・・しかし、このままで地球に帰るわけにはいかない。態勢を立て直し、2度目の着陸に挑戦。成功したかに見えた直後、「は やぶさ」を最大の危機が襲う。「はやぶさ」は2010年、無事に地球帰還を果たせるのか。
数々の困難に立ち向かい、太陽系誕生の謎をさぐる「はやぶさ」の波乱と感動に満ちた探検の旅が、臨場感あふれるCGでドームいっぱいに広がります。

タイトル HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-
※英文名が正式タイトルです。読みは、はやぶさ バックトゥジアース
ジャンル ドキュメンタリー
フォーマット 4Kドームマスター(全天周デジタル映像)
上映時間 43分間
制作年 2009年
配給 株式会社リブラ
スタッフ&
キャスト
[総合プロデューサー] 飯山青海(財団法人大阪科学振興協会)
[プロデューサー] 上坂浩光(有限会社ライブ)・田部一志(株式会社リブラ)
[監督] 上坂浩光
[シナリオ] 高畠規子(株式会社リブラ)・上坂浩光
[ナレーター] 篠田三郎(田上事務所)
[音楽プロデューサー] 安念渡馬(有限会社エンブリオ)
[作曲] 酒井義久
[監修] (財)大阪科学振興協会、(独)宇宙航空研究開発機構
主題歌 「宙よ(そらよ)」
作詞:上坂浩光・作曲:酒井義久・歌:Chie Umezawa
企画・制作 「はやぶさ」大型映像制作委員会
(財)大阪科学振興協会、(独)宇宙航空研究開発機構、(株)リブラ、(有)ライブ
Webサイト http://hayabusa-movie.jp/

(c)「はやぶさ」大型映像制作委員会2009

参考

■全天周映像

ドームスクリーン全体に、動画を映写する映像作品。頭上全体を映像が覆うため、大変な迫力があり、映像の中に入り込むよ うな感覚が味わえる。全天周映像には、1970年の大阪万博で公開されたIMAX社のオムニマックスに代表される、フィルム式の大型映画と、コンピュータ により映像をプロジェクターで送出するデジタルフルドームがある。
デジタル式は解像度や明るさ、鮮明さにおいてフィルム式に及ばない。一方で、設備費用やソフトの制作コストや媒体の価格など経済面と、取り扱いの容易さにおいて上回る。そして、近年画質なども急速に改善してきた。
単独の全天周映像シアターのほか、プラネタリウム用のドームスクリーンを利用できるので、プラネタリウムに設置されている場合も多い。大阪市立科学館も このケースで、世界最大級の26.5mドームに上映する。また、プラネタリウムに設置し、単独の映像として上映するほか、学芸員がライブで行うプラネタリ ウム投影の演出にも利用している。
今回の全天周映像HAYABUSAは、デジタル式の全天周映像であり、単独の映像作品としての上映となる。さらに、全国に配給を行う予定である。

■小惑星探査機「はやぶさ」


(c)「はやぶさ」大型映像制作委員会2009

2003年5月に打ち上げられた、日本初の小惑星探査機。コードネーム はMUSES-C。MUSESは、技術試験を意味する符号で、新しい技術をテストするための挑戦的な探査機である。試験目標として、星の王子さまのふるさ とのような小惑星イトカワの探査が選ばれた。試験はイトカワに着地し、サンプルを採取、地球に持ち帰るまでを行う。

成功すれば、技術的成功のみならず、月以外の石を地球に持ち帰る、はじめての例となる。また「はやぶさ」には、公募された88万人の名前が刻み込まれており、その名前と思いをのせて宇宙を飛んだ。
はやぶさの重量は500kgで、気象衛星ひまわりの2.4トン、スペースシャトルの70トンに比べ、小さな探査機である。しかし、はやぶさでは、数々の挑戦が行われている。
第1は、電気推進(イオンエンジン)である。通常、ロケットは火薬や燃料 を燃焼させ、その反動で進む。パワーは絶大だが、燃焼できる時間は数分間と短く、いったん軌道を決めたら、変更は困難である。また、パワーに耐えられる強 靱な船体が必要である。一方で、電気推進は、電気の力でガスを噴出する。パワーは小さいが、長時間エンジンを稼働させることができる。実際「はやぶさ」 は、数万時間というエンジン稼働を記録し、いまも更新中である。
第2は、全自動制御である。はるか数千万キロメートル彼方では、指令が届くのに数分かかる。着陸は探査機が自ら考え、判断することが求められる。
第3は、小惑星の精密探査である。これの結果は、世界的な科学雑誌サイエンスを一冊特集にするほどの成果をあげた。
第4は、小惑星の着陸と離陸である。着陸は、米国のニア・シューメイカー探査機に先を越されたが、離陸は史上初であり、これを成功させている。
第5は、小惑星サンプルの採取。「星の王子さまのふるさと」の石をとって帰ること。
第6は、地球に帰還し、大気圏にカプセルを投入、サンプルを無事回収することである。
以上のうち、ひとつでもなしえれば、前人未踏である。しかも、はやぶさはすでに、1~4までを成功させている。ここまでで、100点満点の250点を獲得といっていい。5、6がなされればさらに成果があがる。
はやぶさは、2010年6月、サンプルが入っていると期待されるカプセルを分離し、オーストラリア中部のウーメラ砂漠に軟着陸させる。一方、本体は地球大気圏に突入し、分解し燃え尽きる予定。

参考:JAXA小惑星探査機はやぶさ
WEB  http://www.isas.ac.jp/j/enterp/missions/hayabusa/

■小惑星「イトカワ」


(c)「はやぶさ」大型映像制作委員会2009

太陽のまわり、地球と火星の軌道を横切りながらめぐる、直径500mほどの小さな天体。表面の重力は地球の10万分の1とはるかに小さい。
イトカワがどのような姿をしているのか、事前にはまったくわからなかった。はやぶさの接近で見られたイトカワの姿は、多数の岩がゴロゴロする異様な光景であった。
イトカワは、米国のリニアーチームによって1998年に発見され、小惑星 1998 SF36の符号がついた。その後正式名称として小惑星名前は、ペンシルロケットの成功などで、日本のロケット開発の父といわれる、糸川英夫博士にちなむ。 さらに、はやぶさは、獲物をとらえて帰還する猛禽類のイメージとともに、糸川英夫が設計した隼戦闘機にもちなんでいる。

ナレーター 篠田三郎


(c)「はやぶさ」大型映像制作委員会2009

1948年12月5日生まれ。東京都出身。雁 (大映映画)でデビューし、以来、舞台、映画、テレビなどで活躍する。宇宙ものとしては、ウルトラマンタロウの主人公である東光太郎役で有名。今回は、ナレーションで参加。田上事務所所属。

大阪市立科学館の概要

名称 大阪市立科学館(おおさかしりつかがくかん)
英語名称 Osaka Science Museum
テーマ 「宇宙とエネルギー」
設立 1989年(平成元年)10月7日 設置者 大阪市
※関西電力株式会社が、建物および展示設備を寄贈
※前身の大阪市立電気科学館は1937(昭和12)年3月13日設立で日本初の科学館・プラネタリウム館
住所 〒530-0005 大阪市北区中之島4丁目2-1
電話 06-6444-5656
ファックス 06-6444-5657
URL http: //www.sci-museum.jp/ (パソコン・携帯電話両用)
館長 髙橋憲明(たかはし のりあき)
大阪大学名誉教授(物理学)
開館時間 午前9時30分~午後4時45分(観覧券販売は午後4時まで)
時間延長をすることあり
休館日 毎週月曜日(祝日の時は翌日)、祝日の翌日(土日祝は開館)、年末年始、ほか臨時休館
観覧料金
展示場

大人:400円  高校・大学生:300円  中学生以下:無料

プラネタリウム

大人:600円  高校・大学生:450円  中学生以下:300円

全天周映像

大人:600円  高校・大学生:450円  中学生以下:300円
※団体(30人以上)は各2割引

運営 (財)大阪科学振興協会(指定管理者)
年間入館者 およそ70万人


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