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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第28回 宇宙の「謎」を解き明かす

2009年12月3日

12月5日(土)から企画展「ガリレオの天体観測から400年 -宇宙の謎を解き明かす-」を開催します。
この企画展は、日本天文学会創立100周年および世界天文年を記念した特別巡回展で、大阪市立科学館での開催で最終となります。
今回は、この企画展の見どころなどを石坂学芸員に聞きました。



世界天文年とは


400年前、日本では江戸時代が始まったばかりの1609年、イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイ(1564.2.15-1642.1.8)は望遠鏡を自作し、初めて天空に向けました。


今年はガリレオの初めての天体観測から400年となることを記念した「世界天文年2009」です。望遠鏡を発明したのはガリレオではありませんでしたが、望遠鏡を科学的道具として使用したのはガリレオが初めてでした。それまで神の世界だった宇宙への扉を開き、近代天文学に夜明けをもたらしたのは間違いなくガリレオです。
以来、天文観測機器は発展を続け、現代のガリレオたちが数々の宇宙の謎に挑んでいます。

企画展の見どころ


この企画展では、ガリレオが初めて行なった天体観測の結果をまとめた「星界の報告」の貴重な初版本(1610年)を展示するほか、先人たちの努力の足あとである天文学の発展の歴史と、その成果としての最新の宇宙像を紹介します。
楽しい実験装置もやってきます。ガリレオがどれだけ苦労して観測を行なっていたのか、体験するコーナーもありますから、じっくりとご覧になって、宇宙について自分なりの発見をしてみてください。

石坂学芸員

この展示に注目!


星界の法則(1610年初版・金沢工業大学蔵)

1610年3月12日付の書簡から始まる「星界の報告」には、望遠鏡観測によるガリレオの発見が数々のスケッチとともに生き生きと記されています。

月の表面にデコボコがあること(クレーターの発見)、木星の周りにいつも寄り添う小さな星があること(ガリレオ衛星の発見)、金星が満ち欠けをしながら大きさが変わること(地動説=太陽を中心として惑星が回るとする考え方の確証)、天の川が無数の星の集まりであること、等、ガリレオの発見は今では当たり前のことばかりですが、当時としては常識をことごとく覆すものでした。それだけにセンセーショナルで、「星界の報告」はベストセラーになりました。
しかし、出版された500冊あまりの初版本のうち、現在、世界中で残っているのは30冊程度に過ぎません。その貴重な1冊を展示します。

天文学の発展

現在では、地上のみならず宇宙空間にも望遠鏡が設置されています。ガリレオの望遠鏡は筒の直径がわずか4cmほどで、とても見づらいものでした(それだけに彼の発見は驚きです!)。
現在では、天体望遠鏡はずっと大きく性能も良くなり、直径が10mを越えるものもあります。望遠鏡が大型になると、それだけ天体からの微弱な光を捉えられるようになります。また目に見える光(可視光)だけではなく、電波、赤外線、紫外線、X線など、目に見えない光(電磁波)をも観測できる装置が開発されています。観測装置の発展により、星の一生や宇宙そのものの成り立ちに迫れるようになりました。
より遠く、より広く、より深く。ガリレオから始まった望遠鏡による観測で、人類は宇宙への扉を開くことができたのです。


日本天文学会創立100周年・世界天文年2009
企画展「ガリレオの天体観測から400年 -宇宙の謎を解き明かす-」

開催期間 2009年12月5日(土)~2010年1月31日(日)
開館時間 9:30~16:45(展示場への入場は16:00まで)
場   所 大阪市立科学館 展示場4階 (常設展示場内)
観 覧 料 展示場観覧料が必要です。
大人400円 学生(高校・大学)300円 中学生以下無料
主   催 大阪市立科学館、日本天文学会、世界天文年2009日本委員会、自然科学研究機構国立天文台、国立科学博物館、
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部
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