スタッフだより

第86回 プラネタリウム「オーロラ」

2015年2月1日

今回のスタッフだよりはプラネタリウム「オーロラ」のみどころについて西野学芸員に聞きました。

当館オリジナル番組「オーロラ」が今年再び登場ですね!

はい。多くのみなさまからのご要望もあって、今年度も「オーロラ」を上映することができました。日本では、オーロラはほぼ見ることができません。ですから、日本人にとってはやはり憧れの自然現象なのでしょうね。

オーロラについて教えてください

オーロラは、アラスカやカナダ、北欧や南極といった高緯度の地域で見ることができます。その光は、雲よりも飛行機よりも高く、地上からおよそ100km~400kmのところにあらわれます。地上400kmというと、大気は地上に比べておよそ1兆分の1くらいしかありません。もうほとんど宇宙空間。オーロラが光っているのは、ちょうど宇宙と地球が出会う場所、と言えます。

なにが光ってるのでしょうか?

オーロラのもとは、宇宙からやってくる電気を帯びた電子です。それが地球の周りにある磁場の影響で高緯度地域の上空に飛び込んできます。すると、上空にあるとても薄い大気中の酸素原子や窒素分子が光るのです。
でも、電気を帯びた電子は宇宙のいったいどのあたりからやってくるのでしょうか?オーロラのふるさと、ともいえる場所は一体どこにあるのでしょう。その真相はぜひ、当番組にてお確かめください。

最後にひとこと


西野学芸員

当館オリジナル番組「オーロラ」は、みなさまに、実際に極地へ出かけたような気分になってオーロラをご覧いただける作品です。しかもプラネタリウムですから、全く寒くありません!何度ご覧いただいてもお楽しみいただけるものになっていると思いますので、ぜひこの機会に、全天に拡がるオーロラに包まれてみませんか?

天文のすすメ―宇宙を見上げよう―

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