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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第27回 流星群を観察してみませんか?

2009年11月10日

オリオン座流星群は、テレビやラジオなどで紹介された影響か、とても世間の注目が集まりました。科学館にも問い合わせのお電話をたくさんいただきました。
残念ながらオリオン座流星群が見られなかった方、そしてこれから流星群を見てみたいという方必見です!まだまだ今年中に流星群を見るチャンスがあるんです。
今回は、流星のスペシャリスト 飯山学芸員に「しし座流星群」と「ふたご座流星群」の観察方法を聞きました。

ところで、オリオン座流星群は見えましたか?


オリオン座流星群は、10月20日(火)の未明と、21日(水)の未明の2日間観察しました。
20日の朝は、自宅から車で30分ほどの近所で観察したのですが、光害が結構あってさほど良い環境ではなく、3:20~4:30の間に、休憩20分をはさんで実質50分間観測し、オリオン座流星群が11個、おうし座流星群が2個、散在流星が5個でした。

飯山学芸員

21日は、吉野の奥の方まで出かけたので、さすがに星がよく見えました。流星も、1:30~4:50に観測し、途中休憩を20分とっているので、実質180分間の観察で、オリオン群80個、おうし群6個、散在流星34個とたくさんの流星を見ることができました。
特に最後の60分(3:50~4:50)では、オリオン群だけで32個見ることができ、ペルセウス座流星群には一歩及ばない感じでしたが、ほぼ予想どおりに近い数字でした。ただ、火球クラスの明るい流星に出会えず、もっとも明るい流星で-2等、永続痕にも出会うことができず、もうちょっと華やかでも良かったなぁ、とも思いました。

天文用語をチェック!

◇散在流星◇
流星は年中無休でいつも地球に降り注いでいます。
どの流星群にも所属しない、いつでも見られる流星のことを散在流星と呼びます。
◇火球クラス◇
金星に匹敵するか、それより明るい流星のことを火球と呼びます。
「火球クラスの流星」という言い方はきちんとした言い方ではないのですが、火球に加えて、「自分のところでは流星との距離が遠くて金星ほどにはならないけど、近くにいる人が見たら火球と判定されるだろう流星」という意味で、要するに「見たことを人に自慢したくなるほど明るい流星」くらいの意味です。
◇永続痕◇
流星が流れた後に、その流星の流れた道筋に沿って、煙のような光が見えることがあります。
これが「流星痕」と呼ばれる現象で、通常は1秒以下で見えなくなります。
ところがごくまれに、この流星痕がずっと(10秒とか1分とか)見え続けることがあり、それを「永続痕」と呼んでいます。
◇流星群の見分け方◇
オリオン座流星群、おうし座流星群は、流星のやってくる方向が決まっています(流星群の「放射点」と呼びます)。
流星を見つけたら、その流星の流れた道筋を目で逆にたどって、それぞれの流星群の放射点の位置を通るようであれば、その流星群に属する流星と判定されます。
既知の流星群の放射点を通らない場合、散在流星と判定されます。

しし座流星群の観察方法


今年は、しし座流星群も期待ができます。ただ、しし座流星群というと、2001年の大出現の記憶のある方は、「また、あのようなすばらしい流星雨が見られるのか?」と早合点してしまいがちですが、2001年レベルの大出現はさすがにそう簡単には出会えません。今年のしし座流星群は、おそらく1時間あたり50個~100個程度のレベルだと思います。(ちなみに2001年のしし座流星群は1時間当たり約3000個でした)
しし座流星群が見られるのは11月18日(水)の夜明け前です。大阪では、5:30頃から明るくなり始めるので、1時間観察したい人は4:30~5:30、2時間観察したい人は3:30~5:30、30分も見ればいいやという人は5:00~5:30という風に、超早起きして空を眺めてください。18日の朝以外の日は期待しない方がいいでしょう。

天文用語をチェック!

◇流星雨◇
流星が雨のようにたくさん降る現象で、これもきちんとした境界線は無いのですが、1時間あたり1000個くらいを超えるとほとんどの人が「流星雨」と言うと思います。
人によっては1時間100個とかでも「流星雨」と言う人がいますが、個人的にはそれは小雨だろうと思います。
ちなみに「流星嵐(meteor storm)」という言葉も存在します。

ふたご座流星群の観察方法


また、ふたご座流星群もおなじく1時間あたり50~100個程度期待できます。ふたご座流星群は、今年だけ特別にたくさん出るということではなく、毎年このレベルの出現があります。
ふたご座流星群は、12月13日(日)の夜から14日(月)の朝方にかけてが最注目です。ふたご座流星群の観察条件が良くなるのは、毎晩2時頃ですので、時間が自由になる方は、真夜中過ぎの時間帯を重点的に観察すると良いでしょう。あまり時間に自由がきかない場合でも、21時頃とかあるいは朝5時頃でも2時頃の半分くらいは見えるはずですので、あきらめることはないと思います。
また、しし座流星群と違って、「この日しか期待できない」ということはありません。前日の12日(土)の夜から13日(日)の朝にかけても半分くらい、2日前の11日(金)の夜から12日(土)の朝にかけても4分の1ぐらい、翌日の14日(月)の夜から15日(火)の朝にかけても3分の1ぐらいの流星は期待できますので、予定のあいている日に、観察していただければ、と思います。

予想の流星の個数は、理想的に星のよく見える環境(普段の特に流星群のない時期でも1時間当たり10~15個ほどの流星が見える環境)を想定して1時間あたりの個数を書いていますので、都会で観察する場合には、その場所の明るさに応じて見える流星の数が少なくなることにご注意ください。


ふたご座流星群に属する流星
2002年12月14日 撮影地:岡山県赤磐郡吉井町竜天天文台

どの方角を見ればいいんでしょう?


よくある質問で、「どちらの方角を見たらいいのですか?」という質問をいただくのですが、流星は空のどこにでも現れますので、お好きな方角をごらんになってください。
たとえば大阪上空に流星が現れると、大阪にいる人には頭の上に見えますが、名古屋にいる人には西の空に、岡山にいる人には東の空に見えるわけです。流星の方は地球のどこか特定のところを狙って飛んでくるわけではありませんから、どちらの方角を向いても、流星が現れる確率はあまり変わりません。
また、理論上は、空の高いところよりも地平線に近いところの方が流星がたくさん現れるはずなのですが、現実的には、地平線近くは街灯などの影響で星がよく見えないことが多いので、その効果も含めて「特にこの方向を見た方がよい」というのはありません。
曇っていたら流星は見えませんので、雲のない方向を見てください。空じゅう曇っていたらあきらめましょう。
 

どこで観察しようかな?


寒い季節でもありますし、自宅など、いつでも暖を取りに戻れる場所でご覧になることをお勧めします。たしかに、都会で見るよりも田舎で見た方がたくさん流星は見えるのですが、田舎に行ったからと行って明るい流星が増えるわけではありません。明るい流星が現れれば都会でも見えます。なので、無理に土地勘のない田舎へ深夜にお出かけになることはお勧めしません。公園などの誰でも出入りできる場所は、田舎であっても街灯がついていることが多く、せっかく田舎まで出かけても、結局街灯がまぶしくてあまり流星が見られなかった、ということもあります。
もしも、田舎に親戚などがいれば、一晩お世話になるのも良いかもしれません。収穫の終わった田んぼなどにシートをひいて観察させてもらえれば、きっと見晴らしも良く、良い環境でしょう。
当然のことですが、間違っても他人の土地に勝手に入らないようにしましょう。また山間部へ行かれる方は、スタッドレスタイヤに履き替えておきましょう。
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