スタッフだより

第6回  「プラネタリウムの今昔」

2007年10月20日

ただいま開催中の「大阪市立電気科学館 思い出の写真展」では、東洋で初めて科学館に導入されたプラネタリウムの写真も展示しています。
そこで、今回は、昔と今のプラネタリウムの違いについて、ご紹介したいと思います。


◆加藤学芸課長

科学館の前身である「電気科学館」で、52年間活躍していたのが、カールツァイスⅡ型プラネタリウム(以下「昔」)。現在は、2004年に導入したインフィニウムL・OSAKAという最新鋭の投影機(以下「今」)を設置しています。


◆カールツァイスⅡ型プラネタリウム


◆最新鋭のプラネタリウム
「インフィニウムLOSAKA」

◆投影する星の数は?
「昔」 約6,000個
「今」 約9000個 (プラス天の川 数十万個)
◆星の特徴は?
「昔」 瞬かずに、ぼんやり。どの星も黄色一色。
「今」 シャープでくっきり、大気に触れて震えているようように、きらきら瞬く。 星の微妙な色合いも再現。
◆プログラム内容は?
「昔」 解説者4人交代で、毎月プログラムを企画制作。
交互に2枚のスライドを出しながら季節に合わせた、惑星の動きなどの天体現象を紹介。
「今」 企画制作は、科学館の学芸員。コンピューターグラフィックスで作成された迫力溢れる映像を組み込み、これまで見たことのな       い宇宙映像を。


◆コンソールの中で機材を操る飯山学芸員

それでは 加藤学芸課長に「電気科学館」のプラネタリウム当時の様子をお話しを伺いました。
「満席のときは、お客さんの間をなんとかかいくぐって、解説台へ行っていましたね。今とは違い誰が解説しているかがわかる状態です。幼児向けの投影の時は、子どもたちの前に立って星の解説をしたり、お客さんとの距離感も近くアットホームな雰囲気でした。それに、解説者の個性が際立っていましたね。」
「昔」と「今」変わらないもの。
それは、学芸員による生解説。
現在解説を担当しているのは、天文学を専攻する5人の学芸員。それぞれの解説には特徴があって(しっとり系からお笑い系まで!?)、同じテーマでも、まったく違う楽しみ方を教えてくれます。5人の解説を聞きくらべてみてはいかがでしょうか?
担当した学芸員が気になる!という方は、解説が終わってから、後ろを振り返ってみてください。コンソール(解説台)のなかにひとり出番を終えた学芸員が座っていますので・・
◆今回ご紹介した、カールツァイスⅡ型プラネタリウムは、現在地下1階ホワイエ(入り口付近)で展示しています。


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