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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第84回 プラネタリウム「ビッグバン~宇宙ヒストリア~」

2014年12月5日

プラネタリウム「ビッグバン~宇宙ヒストリア~」の制作を担当した石坂学芸員に話を聞きました。




「ビッグバン」と聞くだけで、なんだかワクワクします!


そうですね。神話の時代から、ひとはこの世界がどうやって始まったのか、答えを求め続けていました。 科学が発展した現代でも、まだまだナゾの多い「宇宙の始まり=ビッグバン」について、私たちは本能的な好奇心を持っているのかもしれません。 宇宙や天文に関する講演会の人気3大テーマは「宇宙人」「ブラックホール」そして「ビッグバン(宇宙のはじまり)」だと言われています。 お客様に見てみたいプラネタリウムのテーマについてアンケートをした時も、「宇宙のはじまりがどんな感じだったのか知りたい」とか「ビッグバンの瞬間を見てみたい」というような答えが多かったです。 それで今回、ビッグバンから始まる宇宙の歴史をプラネタリウムで紹介してみようと思ったのです。


ビッグバンの瞬間が見えるんですか!?


いや~残念ながら、ビッグバンの瞬間(とその前後)は映像化のしようがありません。 なにしろ、ビッグバンは1兆分の1秒という短い時間に、宇宙全体が1京度以上という超高エネルギー(光)で満たされた瞬間ですから・・・。 「光あれ!」どころの騒ぎではありません。 ビッグバンのことを“大爆発”と表現しているのを見かけることがありますが、“大爆発”などという生ぬるいものではありません。 あらゆるものが物体としての実体を持たず「光」だった状態です。 このような状況になったのは、後にも先にも、ビッグバンの時だけです。


は~・・・まったく、想像ができません・・・


そうですね。文字通り、ビッグバンは“想像を絶する”世界です。 かといって、映像化できないので真っ黒なままにしておきます、というわけにはいかないので、プラネタリウムでは、宇宙の始まりのドラマをなんとかイメージ的にコンピュータグラフィックスで表現してみました。 雰囲気だけでも感じていただけたら、うれしいです。 そして、私たちの体の中にもビッグバンから続く宇宙の歴史が詰まっていることを、少しでもお伝えできれば、と思っています。


でもどうして、宇宙の始まりがビッグバンだったとわかるんですか?


実は、ビッグバンのすぐ後の宇宙が観測されているのです。 すぐ後といっても、38万年後なのですが、宇宙のあらゆる方向から、“ビッグバンの残光”がやってきています。 これを「宇宙背景放射」といいます。 宇宙背景放射は、138億年かかって地球に届いた光です(※距離に換算すると、138億光年、ではなく、およそ460億光年)。
宇宙背景放射は、138億年前、宇宙が超高温であったこと、つまりビッグバンがあったことの、まぎれもない証拠なのです。
プランク衛星が観測した宇宙背景放射((c)ESA and the Planck Collaboration)

最後にひとこと

石坂学芸員

短いプラネタリウム投影の中だけでは、とても宇宙138億年の歴史は語りつくせません。 拙著「宇宙がわかる」(技術評論社)でくわしく解説していますので、ぜひご一読ください(最後は自著の宣伝で、すみません・・・)。 ※「宇宙がわかる」はミュージアムショップで販売しています。 石坂千春のホームページ
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