1. TOP
    2. スタッフだより
    3. 第121回 サイエンスショー「虹でじっけん、光のせかい」

スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第121回 サイエンスショー「虹でじっけん、光のせかい」

2018年2月1日

今回のスタッフだよりは、上演中のプログラム「虹でじっけん、光のせかい」の企画を担当した長谷川学芸員に話を聞きました。


どんなサイエンスショーなのですか?

 虹は7色といいますが、この色はどこから来ているのでしょうか。虹は、雨粒が太陽の光を分けて見えているので、この色の元は太陽の光にあるのです。太陽の光は、白色というか、色がついていないように思いますが、太陽の光には虹のカラフルな色が全部入っているのです。いろいろな色の光が合わさることで、どの色にも偏っていない、白色の光になっているのです。  
 今回のサイエンスショーでは、「虹みえ~る」というフィルムを使って、いろいろな光を虹色に分けるとどのように見えるか、観察してもらっています。この光を虹色に分けた帯状のものをスペクトルといいますが、何が光っているのかによって、スペクトルがいろいろと違うのです。


「虹みえ~る」って何ですか?

 本当の名前は「回折格子(かいせつこうし)」というのですが、ここでは親しみが持てるように「虹みえ~る」と呼んでいます。「プリズム」という三角形のガラスでも光を虹色に分けることができますが、この「虹みえ~る」はプリズムではなく、CDやDVDの裏側が虹色に光って見えるのと同じしくみなのです。CDやDVDは、ピットという小さな溝で音楽や映像のデータを記録していますが、このピットが並んでいる間隔が、CDは1.6μm(1000分の1.6mm)、DVDは0.74μmになっています。このように、1000分の1mmくらいの一定の間隔で溝が並んでいると、光の干渉という性質で、光が虹色に分かれるのです。




前にも見たことがあるように思うのですが。

 この「虹みえ~る」を使ってスペクトルを皆さんに見てもらうサイエンスショーは、1999年春に初めて行ないました。それが好評でしたので、その後も4~5年ごとにこのサイエンスショーを行なっています。
 また、ボランティアの科学デモンストレーターの皆さんが不定期で行なっている「エキストラ実験ショー」でも、時々この実験をやっていただいています。
 ただ、毎回全く同じ実験ではなく、少しずつ道具を変えたり、ストーリーを変えたりしています。この「虹みえ~る」も最初はもっと小さかったのですが、大きな方が見やすいという声があり、現在使っている大きさになりました。
http://www.sci-museum.jp/science/extra/



それでは今回はどんなところが変わったのですか?

 ここ数年で、皆さんの家で使っている照明も、LEDがかなり増えてきたと思います。また、お店に行っても、交換用の電球や蛍光灯は売っていますが、電球や蛍光灯を使う照明器具はほとんど売っていません。
 そのため、これまでは前半で「電球」と「蛍光灯」のスペクトルの違いを取り上げていたのですが、今回はそこに「LED」も加えました。

 
 また、このように光を虹色に分ける…スペクトルを調べるということは、科学のさまざまな分野で重要な実験・観測の手段なので、その一例として、太陽のスペクトルを詳しく調べるとどんなことがわかるかという話までしています。


最後にひとこと

長谷川能三学芸員

光を虹色に分けることはいろいろな分野で役に立っていることなのですが、それを抜きにしても「虹みえ~る」で実際に見るととってもきれいなので、ぜひ科学館に来て、サイエンスショーを自分の目でご覧ください。

長谷川能三のホームページ

  • 開催日カレンダー
  • プラネタリウム スケジュール
  • 交通アクセス