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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第112回 プラネタリウム「見上げよう!未来の星空」

2017年5月1日

今回のスタッフだよりは、プラネタリウム「見上げよう!未来の星空」の企画・制作を担当した嘉数学芸員に話を聞きました。

プログラムのコンセプトは?

私たちが普段、夜空で見ている星座たちは、とても古くから使われています。なかでも、最も古い星座は今から5千年前には原型ができていたそうです。また、古代ギリシア神話にまつわる星座もたくさんありますから、長い歴史を感じます。そんな星座を、現代の私たちも使い続けているということは、星座って永遠に同じように輝き続けるのではないかと思います。  でも、よく調べてみると、長い時間スケールの中で星座の形は変わっていくんです。そこで、「見上げよう!未来の星空」では、星空の見え方が将来どのように変化していくのかを見ておきます。


将来って、どのくらい先のことですか?

5千年で変化がわからないのならば、もっと遠い未来まで行こう!ということで、今回のプログラムでは、西暦10万年までタイムスリップします。星空の変化を見るには、それくらいの時間が必要なんです。  10万年後まで旅行して、さそり座や北斗七星、オリオン座などの星の並びがどのようにかわるのか、見ていきます。そして、なぜ星座の並びが変わったのか、という天文学的な謎解きをします。


どんな変化が見られるのですか?

星座の並びが変化する理由ですが、大きく分けて二つ紹介します。一つめは、星たちが宇宙空間を移動することで、地球からみた位置が変わっていくからです。このことは、18世紀前半にハレーという天文学者が発見したのですが、とてもわずかな変化でした。今では、全ての星が位置を変えていることがわかっていますが、それを知るには、大きな望遠鏡と天文学者による精密な観測が必要です。  二つめは、星には一生があり、いつかは輝きを失うからです。太陽も今から50億年後には一生を終えてしまいます。一生の終え方は様々ですが、例えば質量のとても大きい星は超新星爆発という大爆発を起します。そうすると、今まで見えていた星がなくなって、星座の形が変わってしまうのです。ただ、地球から見える超新星爆発はめったに起こるものではなく、長い間待たなければ見ることができません。  プログラムでは、そういった星の並びが変化する様子とその理由を、タイムスリップを交えながらご覧いただきます。


プログラムって、どうやって作ったのですか?

「見上げよう!未来の星空」を作るのには、約1年の時間をかけていました。主担当は私と飯山学芸員ですが、まずは大きな構想を練り、大体の演出やストーリーを考えます。その後、具体化させるために、科学館のプラネタリウム担当者で相談や意見交換をしています。同時に、制作会社の方と具体的な演出、画像、ナレーション、BGM、ポスターデザインなど詳細な話し合いを重ねながら作っていきました。シナリオは大規模な改訂だけでも第七稿まで作りました。細かい改訂は多すぎて数えていません(笑)。製作途中で意見交換のための館内試写会も行いました。多くの方の協力をいただいて作り上げることが出来ました。





最後にひとこと

嘉数次人学芸員

現代の星空から西暦10万年まで、早送りで星空の変化をごらんいただくシーンは圧巻です。これはデジタルプラネタリウムならではの機能で、かつては体験できなかった演出です。
私たちが星座として描いている姿が、遠い未来にはどうなっているのか、人間のスケールをはるかに超えた時間旅行をしながら確かめてみてください。今ある星座の姿が変化する様子を見ると、クスッを笑える部分もありますよ。ぜひお楽しみ下さい。


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