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スタッフだより

科学館で働くスタッフを紹介します

科学館ってどんなところ? どんな人たちが働いているの? などなど、いろいろな角度から大阪市立科学館をご紹介します。

第17回 「元素がわかる」

2008年9月26日

8月22日(金)に「元素がわかる」という本が出版されました!この本の著者である、小野学芸員に出版を記念してインタビューをしました。

今回、「元素」をテーマに本を書かれたきっかけを教えてください。


出版社の方が、「元素」について書いている私のホームページをみて、興味を持ってもらったのがきっかけです。

初めて出版の話を聞いたとき、どう思いましたか。


2006年の11月にメールで「本を書いてみませんか?」と依頼されて、はじめは「私ができるのだろうか?何かの間違い?」と思いました。
2008年7月の展示場リニューアルの準備が始まったころだったのもあり、元素117個、1元素2ページの紹介文を初心者の方にも分かるように・・一人で書く。初めは、何人かで書けるのかと思っていたので、一人と分かった時は、躊躇しました。いきなり、300ページの量ですからね。
やるといって、できなかったらどうしようと、いろいろと悪い妄想が渦巻いていました。

小野学芸員

「元素がわかる」というタイトルですが。


元素について辞典のような本はあるけれど、読み続けるとしんどいところがありますよね。できれば、読み物にしたい。私のプライベートな話題(F1、スイカパックなど)などをいれながら、誰にでもとっつきやすい本にすることを前提にしました。

身近にある元素は、約90種類。その他は放射性元素で、身近には存在しません。放射性元素に詳しい先生方に話を聞いたり、文献をさがしたりして、少しでも自分たちに関係する話題を見つけるのが大変でした。学芸課をはじめ多くの方々の力で作り上げた本です。

この本で伝えたかったことは?


わずか117の元素。その元素を組み合わさることで何千万の物質をつくるというシンプルさと多様性、科学の奥深さを伝えたいです。

では、本を書く中で、苦労されたところは?


毎晩午前2時までの執筆活動・・つらかったですね。
2007年の春から夏にかけて序章をかき、その後117個の元素のページは、1週間に6個のペースで書いていくことに。日中は科学館の仕事で書くことができませんでしたので、お持ち帰りで家で書いていたんです。
毎週金曜日が締め切り。金曜日が怖かったですね。結局、5か月で書きあげました。

それから、最終の校正(原稿チェック)が、展示場リニューアルオープンと重なってしまいました。オープンするまで校正を待ってもらい、オープン後急いで校正作業にはいりました。この時期は本当に大変でしたね。
結局、 原稿が出来上がったのがオープンから2週間後の8月1日でした。

出版にあたって周囲の反応はいかがですか?


家族からは、「よくやったね。」と言ってもらいました。家では、本ばかり書いていたので・・
自分で、本屋へ行って、本当に売っているかどうか確認しに行きましたよ。ちゃんと自分の本が棚に並んでいるのをみて、感動しました。
それと同時に、本当に自分で書いたのかなぁという気持ちにもなりましたが。

では、最後にどんな人に読んでもらいたいですか?


ターゲットは、大人の方です。学校で勉強したけれど化学が苦手な人、一回かじったけど今は遠ざかった人たちに読んでもらいたいです。
改めて、身の回りのものごとを、化学の視点でみると、豊かなものの見方ができ、この世界に対する視野が広がっていくのではないかと思います。

「First Book  元素がわかる ~使用用途や発見エピソードで楽しむに身近な元素の世界~」
著者 小野昌弘
出版 技術評論社 定価 1,869円(税込)


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